ニュース

国連難民高等弁務官事務所 の活動内容と役割は?ウクライナ難民にしていることは何か分かりやすくお伝えします。

国連難民高等弁務官事務所 の活動内容と役割は?ウクライナ難民にしていることは何か分かりやすくお伝えします。
Pocket

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の活動内容と役割は何なのか?UNHCRがウクライナ難民に何をしているのか分かりやすくお伝えします。

ロシアの軍事行動が始まって、ウクライナは本格的な緊急事態となりました。

戦う人たちとともに、戦火に焼かれた故郷を後にして、他国へ避難する一般の市民の姿に胸を痛めている方も多いと思います。

「国際秩序」を踏みにじる行為に世界中が動揺しています。

ウクライナの人たちに何ができるのか。

そんな中、ニュースでよく耳にするようになった「難民高等弁務官事務所」~The Office of the United Nations High Commissioner for Refugees、略称: UNHCR)。

国際連合の機関、難民問題に関する機関ということは分かります。

日本人、緒方貞子さんが10年間、弁務官を務めたこともよく知られています。

600万人以上の人が、ウクライナから国外に避難しており、依然国内にとどまっている国内避難民は750万人以上と言われています。

大変危険な状態にある人たちも大勢います。

また、ウクライナをはじめ、世界では6人に1人の子どもたちが紛争下に暮らしています。

日本から、世界から見守っているわたしたちの代わりに、国連難民高等弁務官国連難民高等弁務官事務所 の人たちがどんな役割を担い、どんな活動をしているのか、UNHCRの仕事を分かりやすくお伝えします。

 

Contents

国連難民高等弁務官事務所 の役割は?

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR:The Office of the United Nations High Commissioner for Refugees)は、第二次世界大戦で家を失った何百万人ものヨーロッパ人のため、1950年に設立された国連の難民支援機関です。

初めは、3年で難民の救済活動を終え、解散する予定でした。

ところが、第二次世界大戦後も戦いは世界のどこかで勃発し続け、当然難民も後を絶たず、3年どころか設立から半世紀以上経った今日も解散することができていません。

UNHCRは、世界中の難民の保護や支援に取り組んでいます。

2000年には、設立50周年記念事業として難民教育基金が設立されました。

UNHCRは、紛争や災害などで故郷に住めなくなった世界の難民の保護し、難民問題の解決に向けて国際的な活動を先導し、調整するという役割を負っています。

 

国連難民高等弁務官事務所の活動内容は?

 

では、UNHCRは、具体的にはどのような活動をしているのでしょうか。

まず、戦争や迫害故郷を追われた難民を国際的に保護・支援しています。

水や食料・毛布などを配布し、現金を給付、難民キャンプなどの避難場所を設営します。

保護者を失った子どもの保護し、心のケアをすることも大切な仕事のひとつです。

難民の権利と尊厳が守られ、すべての人が庇護を求める権利を行使し安全に庇護を受けられるように、最前線で活動しているのです。

現在は世界約135カ国、約1万2000人の職員が活動に従事しています。

1991~2000年の間、日本人で初めて緒方貞子さんが国連難民高等弁務官を務めました。

アメリカ女優のアンジェリーナ・ジョリーが2001年に親善大使、2012年に特使に任命されましたね。

また、日本人ギタリストMIYAVIが、2017年11月に日本人として初めてのUNHCR親善大使に任命されました。

この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口があります。

国連UNHCR協会です。

 

 

UNHCRがウクライナ難民にしていること

 

2022年5月の時点で、ウクライナの人口のおよそ4分の1、1400万人以上が安全を求めてウクライナ国内外で避難生活を送っています。

ウクライナ国内で被害を受けている地域には、少なくとも1300万人が取り残されています。

UNHCRは、食料、生活用品、毛布やスリーピングマット、緊急シェルター、そして、薬などそれぞれが必要なものを購入できるよう現金給付も進めています。

さらに、一人で避難してきた子どもや障がい者などを把握し、特別な保護を行う体制も強化しています。

UNHCRはウクライナ国内と近隣国で、必要な物資、スタッフを備えています。

また、各国の関係機関と連携し、ウクライナからの難民の受け入れをスムーズに進めることができるよう手配しています。

UNHCRは、ウクライナ国内、近隣国の現場で活動を続けています。

日々刻々と状況が変化するなかで、国連機関や地元の地元の自治体などと連携して支援活動をしています。

UNHCRはウクライナの現場におり、支援を必要としている人がいる限り、現場で活動を続けているのです。

 

まとめ


国連難民高等弁務官事務所 の活動内容と役割、そして、ウクライナでどんな支援をしているのかを分かりやすくお伝えしました。

 

日本から1億ドルの支援を行っており、アメリカからの支援約400億ドル(約5兆1000億円)の追加予算案も上下院で可決しており、バイデン大統領の署名で成立するようです。

国からのお金は、武器・装備の供与、食料や難民支援に充てられます。

上記に挙げました通り、この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う国連UNHCR協会という日本の公式支援窓口があります。

一般のわたしたちが、難民と言われている人たちに何かしたいと思った時、ここに送ることが支援の最短と思われます。

難民の人たちが日々の生活の安全を確保するためには、支援が必要不可欠です。

国連難民高等弁務官事務所 の活動内容と役割、ウクライナ難民にUNHCRがしていることをお伝えしました。

UNHCRが目指しているのは、難民の権利と尊厳が守られ、すべての人が庇護を求める権利を行使し安全に庇護を受けられること、そして、避難ののちには、難民が自主的に帰国できるようになること、または、安全な場所に定住することなのです。